▼弁当箱に花

▼弁当箱に花

年末だったか「正解のない問題」という深夜番組をやっていました。
生花業界の売上が伸び悩んでいる
花が売れるアイデアが欲しいという番組からの問題に、CMプランナーの人が出した案がさすがで興味深かった。

毎日お弁当を作ってくれる奥さんやお母さんに感謝の気持ちとして、
食べ終わった弁当箱に花を詰めるというもの。（要するにフラワーボックス）。
奥さんが弁当箱を洗おうとしてふたを開けた時に初めて気付くサプライズ。

実際に新橋の（王道だ）駅構内の花屋で1日実験をして、
お買い上げの中年サラリーマンに許可をもらって奥さんの反応を隠し撮り。

キッチンで夫から弁当箱を受け取って流しの前でふたを開けた奥さんの反応は
「何？これ。何？これ」
「どういうこと？」
「何で突然？何それ」

奥さんの反応はとてもリアルだ。まあたいてい、こうなるであろう。それでも。
後からならどうとでも言える事としてあえて言えば。

「何これ？「どういうこと？「何で突然？
理由や説明をまず求めてくるので、夫が口ごもる間が見ていて気まずかった。
（奥さんだって照れくさかったのだろうけど）。

50を越していると思われるそんなこじゃれた感じでもない夫が勇気を出して
「花」「サプライズ」という二重に照れくさい事をやったのだから、ここは奥さんの方が女の度量を発揮して
「（花が）きれい！」「（プレゼントが）嬉しい！」というシンプルな反応をまず返してあげて欲しかった。

テレビカメラが入室した後は、奥さんも素直に喜んではいたのだけれど。
プレゼントもらい上手に妻の方もならねばならぬと思いました。
（若かりし頃群れなす彼氏候補たちからの貢ぎ物にはそれなりのお愛想していただろうに）。

番組では、夜の会社帰りにPOPに目を止めて興味を持ったサラリーマンに、
趣旨を説明して、「弁当箱持ってませんか？」と聞いて、それから作っていたけれど。

「昼休みに自席で弁当を食べ終わって、
喫茶か喫煙の為に社外に出て来たサラリーマンから弁当箱を預かって、
弁当箱を洗って、花を詰めておきますから、
終業帰宅時に寄って下さい、引き渡します」

という流れに整えて、周知すれば、そこそこいけるのではないかなあ。
1200円という価格も手頃だったし。
明日の緊急代替品として100均の弁当箱オマケしてもいいかも。

年末年始だからなのか各局今後の様子見のパイロット版ぽい番組をやっていて。
「物置開けてみませんか」
「正解のない問題」
「世界はたった6人でつながる」
「身を削って言っちゃいます」
どれもMCがこなれてないのと、肝心の内容が薄かったりとっちらかってたりで、
つかみは良いのになあとぼんやり眺めてたテレビっ子。

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