お嫁入り前の身辺整理ガイド 極端ブログ「甘いぞ断捨離!

結婚相談所の企画担当が、バサバサとしがらみを切り捨てシンプルな暮らしを提案する婚活応援?ブログです。

▼農協と折り紙とウェディングケーキと


▼農協と折り紙とウェディングケーキと

幼い頃、北関東の小さな町に住んでいました。
母が生け花の出稽古に行っていた先が、地元の農協。
当時は、職場で業後に女子職員向けに、お茶やお花の教室が開かれることがよくありました。
(今でもそういうのあるのでしょうか?)

夜ですので、母は子連れで農協を訪れました。
母が教えている1時間ちょっとの間、
折り紙と折り紙の本さえ渡しておけば部屋の隅でおとなしく待っている子どもでした。
それでもたまに飽きると、
残業する人などいなくて薄暗くなったホールをうろうろ見て回ることがありました。

そこに置かれていたのが、大きなウェディングケーキのガラスケースです。
農協の宴会場で結婚式が行われるときに使われる現役の現物でした。

今では懐かしい、途中に柱のある見上げるような高さのある三階建ての、
てっぺんにタキシードとウェディングドレスの新郎新婦の人形が乗っている、
典型的なウェディングケーキ。
近くで見ると明らかに食べられない固そうな作り物で、
ケーキ入刀の部分だけ、クリーム状になっていて、
何組もの式で使われたからでしょう、幾筋もの線が入っていました。
式が終わるたびにそのケースに戻されるわけです。
夕飯前でお腹がすいていることもあって、
そのバタークリームのように見える部分だけが妙に目について、
ケースの回りをぐるぐるしてはその筋を眺めていました。

齢3歳にして、うぇでぃんぐけーきはにせものなのだと知りました。

ではそれで結婚への憧れが砕かれたか?

意外にもそうではありません。
憧れを持たせてくれたのは、お花を習っている大きなお姉さんたちです。

おそらく地元の高校か短大を卒業して、親も安心の手堅い団体に就職して、
数年先の寿退社を見越して花嫁修業をしている。
お稽古が終わると、今日の花材を新聞紙にくるんで、
ターミナル駅で満員電車に乗るような地域ではありませんから)暗い夜道を走るバスか、
高校卒業と同時に免許を取った軽自動車に乗って、
昔から住んでいる戸建ての自宅へ帰っていく。
その玄関に、今日のお花をもう一度広げて生けるのでしょう。

折り紙をほめてくれたり、お菓子をくれたり、
小さな子どもにかまってくれる農協の制服姿のお姉さんたちは、
大上段からではない余裕のある、何とも言えない女らしさがありました。
若いのに落ち着きがありました。
その姿はウェディングケーキ(偽)と合わせて「お嫁さん」に憧れさせてくれるのに十分でした。

(女性の就労の腰掛云々のフェミ論をしてしまうと話がそれてしまうのでそれはおいといて今日はここまで)

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