▼貴族の晩餐とは言わないが大人の気配りを

▼貴族の晩餐とは言わないが大人の気配りを

海外ドラマの貴族の晩餐シーンでは、大きなテーブルに男女が互い違いに座っています。
当時、食事のマナーの他に、会話のマナーもあったそうです。

その場を仕切る女主人が決めた方向の相手と会話する。
女主人が右隣の男性と会話を始めたら、他の客も女主人のペアに習ってその方向の人と話をする。
彼女が反対側を向くと皆も反対側の相手と話を始める。

一見堅苦しいようですが、近くに座った人と平等に、取り残される人を出すことなく、
間の人を飛び越して大声を上げることもなく、
上品に落ち着いて話すことの出来る合理的なマナーだと思われます。

婚活パーティーだけでなく、居酒屋での親睦会のような場であっても、この気配りが出来ない方がいます。
自分の気に入った人の方向しか向かない。
あるいは共通の話題の合う人と、大きなテーブルの幅を飛び越えて大声で話し始める。
顔だけでなく上半身を片側の人へ向けてしまうと、
反対側の人はもろに背中を向けられてしまい、その人が壁際に座っている場合には一人ぽつんとしてしまいます。
ただでさえ騒がしい店内で酒の力もあって声を張り上げて会話をされてしまうと、
間に挟まれた人は会話を控えがちになります。

これは決して婚活のモテテクではなく、大人の対応として、
軽く場を見渡してここは三人だなと見てとれたときには、
間に座った人は自分が両隣の人をお相手するべきと心得て、取りまとめるように話題を振ってあげられると、とてもスマートだと思います。

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