▼我が母の教え給いしざるの目

▼我が母の教え給いしざるの目

例えばお米の研ぎ方だとかだしの取り方だとか、
が書いてあるビギナーズ向けの料理はじめて本。
家事のプロ的な人が「基本中の基本」だと考えることを書いているのでしょう。

ところが。
本当の初心者は、もっと先生が想像出来ないくらい些細なことが分からないのだ！
そしてそういうことこそ本に書かれていないのだ！

「ざるの目に詰まった野菜くずは、流しの縁でざるをコンコン叩くと取れる。」
↑書いてないでしょう。
流しの前でざるの目に一つ一つようじを突き刺している娘をたまたま見かけた母親が、
何してるの？と聞いてようやく判明したこと･･････。

もっと早く教えてよ〜と腰くだけになることは他にも。
・卵のパックは色付きのテープを引っ張ると開くということ。
（何でこんな頑丈にくっつけているんだとハサミを突き刺してぎざぎざ切っていた）
・フライパンは消耗品だということ。
（長年無自覚に使い続け、こんな頑丈な物が壊れるはずもなく。
消耗品だと教えられてようやく、
わずか千円足らずの費用で買い換えた途端に、炒め物がきれいになったときの驚き）

できない人の困惑はできる人の想像の斜め上をいくのだという話。