▼「タクシードライバーの推理日誌」がかもし出す様式美
▼「タクシードライバーの推理日誌」がかもし出す様式美
土ワイ「タクシードライバーの推理日誌」がかなり様式美を確立してきて、
そのお約束をいじったメタ演出も入って楽しくなっています。
主人公の夜明日出夫(よあけひでお。字面で見るとすごい名前)役は渡瀬恒彦。
元刑事で今はタクシードライバー。
(1)
夜明が、エキセントリックなオバチャン客(いつも大島蓉子だが設定は毎回異なる)を乗せるショートコントからスタート。
(2)
その後にこの回のマドンナとなる美女客を流しで乗せ、この美女が、
タクシーを待たせたまま、誰か(この後たいてい殺される)と会ったりもめたりする。
(3)
用を済ませたマドンナを勤務先まで送ると、
そこは離婚して妻に引き取られたフリーターの娘のバイト先で、
マドンナは娘の雇い主であることが判明。
「あゆみ!?」「お父さん!?」のご対面。
(4)
殺人事件が発生。
重要参考人のマドンナが事件当時タクシーに乗ったという情報が入る。タクシーナンバーは1646。
夜明の元部下の刑事・風見しんごと、元同期の警部・平田満が
「また夜明さんか!」。
(5)
刑事たちがマドンナの聞き込みに出向くと受付に出て来たのは夜明の娘。
風見しんごと小林健が「やっぱり娘が出て来た!」。
(6)
刑事たちに疑いをもたれたまま、マドンナは事件に関係の深い今回のタイアップ地へ向かうべく、
けっこうな遠距離なのに、夜明を指名してタクシーを予約する。
営業所では(長距離の指名が異常に多いことから)「ロングの夜明!」と万歳三唱が行われる。
(7)
道中の車内でマドンナの身の上話が語られる。
この道中によって後々夜明がマドンナのアリバイを証言することになる。
(8)
刑事たちはマドンナへの疑いを深める。
夜明がレトロなアパートで寝ている朝、刑事3人が突撃してくる。
風見しんごはちゃっかり合鍵を作っていて、小林健と一緒に夜明を布団ごとちゃぶ台に運び、
わざわざエプロンまでしている正名僕蔵がメザシ(夜明の好物)を焼いてちゃぶ台に運ぶ。
夜明に意見を聞くだけ聞いて刑事3人はメザシを食べ尽くして帰って行く。
夜明がうらみがましく「おーい」。
(9)
平田満が日本酒持参で夜明のアパートにやってくる。
「(マドンナは)そんなことする人じゃない」と主張する夜明とケンカになって帰る。
(10)
とはいえたいてい犯人はマドンナ。
夜明はマドンナをタイアップ地に乗せていき(この料金を誰がもつのか不明)、
マドンナの二時間ドラマ特有の長い告白、刑事たちが現地集合。
(11)
またもや職を失ったのに能天気な娘に高い食事をたかられて、夜明が財布を気にするところでエンドクレジットが流れ始める。
時間を書けて育ててきた感じのコンテンツ。
それにしても二時間ドラマでワケありな人物が
男性だとタクシードライバー、女性だとスーパーの店員になっているのは、
業界団体から一言言ってやってもいいんじゃないか。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
12/19(土)PM1:00「ペットフォトコン」
ペットを飼っていないとか、カメラに詳しくないとかこだわらないでOK。
カワイイを合言葉におしゃべりしましょう。
12/20(日)PM1:00「shall we?フォークダンス」
小学生のときは照れくさかったフォークダンスも、
大人になってからやってみると話のネタになって楽しいものです。